タンククリーニングに限らず、石油関連の機器の洗浄では油分を含む洗浄廃水が発生します。
この油で汚れた廃水を、発生場所(現場)で処理するための移動式排水処理装置を開発しています。
【新日本石油(株)と共同特許出願済み:特願2008-011905】
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処理ユニットを増やしすことにより、処理量を増大させることも可能です。
配置例
処理水の変化
吸着剤について
吸着材には、油吸着能に優れた粒状のニードルコークス(か焼コークス)を採用しています。
この吸着材は、油分の除去に優れるだけでなく、 再生しての再使用が可能な他、使用済みの吸着材を燃料としても使えますので、 使用場所の環境に合わせた処理が可能です。
※この吸着材は、素材の親油性(疎水性)で水中の油分を選択的に除去する為、 この親油性を阻害する物質(界面活性剤)があると、性能が低下する事があります。 また水溶性の油は除去できません。
※この吸着材は細孔を持たない為、CODを除去する場合は、活性炭処理などを組み合わせる必要があります。
※吸着させた油によっては焼却時に炉を傷める事がありますので、事前の確認が必要です。
N-ヘキサン除去率比較
除去率(%) | |
水処理用活用性炭 | 89.6~93.9 |
ニードルコークス | 97.7~98.8 |
A重油含油水を用いた当社比較実験より
左から、原油タンク洗浄排水、1槽目出口、2槽目出口、処理水