標識や看板が急に倒れてきて大きな事故になることがあります。
このような事故を未然に防ぐために、日ごろのメンテナンスが重要になってきます。
目視検査のみではなく、検査結果を数値で残し、検査日での判定だけではなく、経時変化を分析することにより、計画的なメンテナンスが可能になります。
キズミー1とは
我々の暮らしを守るはずの鋼製の照明柱、標識柱、信号柱(以下鋼製支柱)が経年変化によって強度不足を生じ、車の衝突や強風などが引き金となり、人的被害を生じたという事例が発生しています。
これらを防ぐため、既設の鋼製支柱の健全性評価及び管理を効果的に行う装置が「キズミー1」です。
NETIS 登録 No.KT-130057-VE
カタログはこちら→ 鋼製支柱埋設部腐食調査「キズミー1」
調査対象
鋼製支柱 : 照明柱、標識柱、信号柱、遊具、等
調査の原理
超音波法及び打音(音響)法を用いて埋設部の腐食を調査する。
鋼製支柱の経年変化による強度不足の多くは、埋設境界部の腐食によって生じます。
そこで、鋼製支柱に超音波を照射し、その反射波の波形等から腐食の有無、位置、程度を推定します。
超音波法では判断しにくい、開口の有無等に関しては音波(打音)法とのハイブリッドで調査可能です。
調査の特徴
●スクリーニング検査としての役割。
調査対象を、推定される腐食の程度で識別し、これにより調査対象それぞれの今後の対応を決定できます。
例)「健全」 :腐食なし :経過観察(掘削検査なし)
「微細な腐食」:微細な腐食あると推定…経過観察(掘削検査なし)
「腐食有」 :補修の必要性がある腐食があると推定…掘削検査
※「健全」と「微細な腐食」分の掘削調査を削減できます。
●約2名の調査員で行うため、道路規制等が削減可能。
装置、機材が小型で軽量なので、少人数での調査が可能です。
●教育を受けることで現場技術者が調査可能。
装置の取り扱いや測定データの読み取り方に加え、腐食や超音波診断についてをあわせて知ることで、より一層精度の高い推定、管理が可能となります。
システム構成機器・仕様
●構成機器
超音波発生・受信部 | :1台 |
データ収録・解析用PC | :1台 |
超音波センサー | :1式 |
ケーブル | :1式 |
接触媒体 | :1個 |
キズミー1(ソフト) | :1式 |
ACアダプター等 | :1式 |
●仕様
センサー周波数 垂直波モード | :1MHz~10MHz |
SH波モード | :0.5MHz~10MHz |
AD変換 | :5MHz~25MHz |
AD分解能 | :16bit |
電源 | :リチウムイオン電池 |
使用時間 | :6時間以上(最大充電時) |
大きさ | :本体 80×270×150(mm) |
重量 | :5.5kg(付属品を含む) |
【NETIS(新技術)登録No.KT-130057-VE】
測定風景
腐食状態
測定結果
キズミー